[翻譯] 咲いてゆく花 素木しづ
以前曾經貼過一段翻譯,
今天又翻了一段,貼上來讓大家批批看。
咲いてゆく花 素木しづ (盛開的花 素木靜)
少女は、横になって隅の方に──、殆ど後から見た時にはランプの影になって、闇
がどうしてもその本の表を見せまいと思われる所で、一心になって小説をよみふけっ
ていた。
少女躺在房間的一隅,從她的背後看,她幾乎成為檯燈影子的一部分。黑暗掩蓋住
書本封面,她在黑暗之中專心地讀著小說。
明日からつゞく夏休(なつやすみ)の安らかさと、大きな自由との為めに、少女は
[#「少女は」は底本では「小女は」]いま心一っぱいに、小説のなかの[#「なか
の」は底本では「なかのかの」]かなしいなつかしい少年とその家庭とについていつ
までもいつまでも涙ぐむことが出来るのだった。そして自分の現在のすべてを幻のよ
うにとかし込んで、夢のような息をはいていた。
明天開始放暑假。假期的安逸與自在,使得少女能心無旁鶩地閱讀,然後一次又一
次地為書中那令人悲傷又令人懷念的少年與家庭泛淚。少女吐了一口氣,氣息宛如夢境
,彷彿將此時此刻自己的一切,都如幻影般地融入吐息之中。
おなじ部屋のランプの光りの中心には、中学に行ってる少女の兄と、その友だちが
横になってこれから行わるべきボールのマッチのことについて話し合っていた。そし
て御互(おたがい)に青年だちは、その息も聞えないような少女について考えなかっ
たし、また少女も小さな彼女の身体(からだ)によって作られた闇のなかに封じられ
てしまったように、ランプの光りの方に振り向うとも、彼等の話しに耳をかたむけよ
うともしなかった。
同一個房間裡,在檯燈燈光的中心,少女正就讀國中的哥哥和他的朋友們正躺在地
上,談論著接下來要舉辦的球類比賽。兩個青年都沒有注意到那連呼吸聲都聽不見的少
女,而少女也彷彿將自己封印在自己的嬌小身軀造出的黑暗裡,既沒向檯燈燈光處回頭
,
也絲毫不去聽他們的談話內容。
『おヤ、君の妹はあんな所で本をよんでるの。』
不意に一人の友だちが隅の方に頁をまくる音を聞いて云った。
「唉呀,你的妹妹在那種地方看書啊?」
突然,一個朋友聽到自角落傳來的翻頁聲,這樣說。
『うん、そうだろう。』彼女の兄も同時に、隅の方を見た。
『本をよみ出すとまるで狂人(きちがい)でね。側で悪口を云っても聞えないんだか
ら。』兄は嬉しそうに笑った。
『目が悪くなるよ。』とそれからまた声をかけた。少女は、ふと器械的に振り向いて
微笑した。しかし誰れの顔も網膜にうつらなかった。只、明るさがまぶしく目につい
たばかりであった。そしてまたすぐ、彼女は暗いかなしいまぼろしにつゝまれてしま
った。
「嗯,就是啊。」少女的哥哥也同時看向角落。「一看起書來就彷彿著魔似的,連
在她旁邊講她壞話都聽不到呢。」他笑著說,「視力會變差喔。」哥哥向少女說。
少女只是機械式的回頭微笑。她並沒有清楚看到誰的臉,眼前只是一片刺眼的光芒。
然後,她馬上又被黑暗的悲傷幻境包圍了。
その夜、おそく少女は自分の部屋の寝床のなかに入った。そして彼女が夢に入って
ゆく時、寝床が軽く空に持ち上げられるような気がした。少女は、その夜夢を見た。
那晚,少女很晚才回到自己房間的床上就寢。當她進入夢境時,她感到床鋪似乎被
輕輕的舉到空中。那晚,少女做了個夢。
そこは、少女の記憶に、植物園らしかった。少女は、赤い花をほしいと、一生懸命
に前から歩いていた。しかし少女の歩いてる所にはなんの花も咲いてなくって、道の
色は白かった。けれどもやがて彼女は遠い所に、赤い点のようなものを見つけていそ
いだ。そして、小さなダリヤの花を一本見つけた。それで、彼女はいそいで折り取ろ
うとすると、その花は見るうちに驚くほど大きくなって、牡丹のはなのようにくずれ
てしまった。おどろいて手を引くと、ずっと前にも前にも赤い花が一ぱいにつらなっ
て咲いている。そしてそれが焔(ほのお)のようにくずれては燃えてるのだ。
在少女的記憶裡,那裡應該是個植物園。少女為了找尋一朵紅花,而拼命向前走著。
但少女走著的地方連一朵花都沒開,道路是純白色的。終於,她看到遠處有個小紅點,
而加快腳步。接著,她找到了一朵小小的大麗菊。正當她伸手摘取時,那朵花突然變大,
大到令人吃驚,但頃刻間便像牡丹花那樣枯萎凋謝。少女驚訝的縮回手,卻發現前方開
著一長排的紅色花朵。接著那些花便一朵接一朵如火焰般燃燒、凋謝。
少女は、おどろいて茫然たってしまった。すると、彼女は足元から蒸すような熱さ
を感じて、めまいがすると、そのまゝくら/\と倒れようとした。
少女因驚訝而不知所措的站著。突然從腳底傳來陣陣熱氣,接著眼前一花,她頭暈
目眩,差點摔倒。
翌朝、ほのかな暁の光りと共に、少女は夢を忘れてしまった。そして北国(ほっこ
く)の晴涼な、静寂な、夏休の第一日目の暁を、少女は常のように楽しい安らかな夢
から、白い床の上に一人目覚めた。そして、朝の鮮(あた)らしい、光りに対する歓
喜の為めに、無意識に床のなかゝら、つやゝかなゆたかな片腕をさしのべて、枕際の
窓のカーテンを引きあげようとした。けれども彼女は急に、おどろいたような不快な
表情をして、床の中に再び引込んだ。
隔天早晨,破曉的微光照進室內,少女便把夢境忘得一乾二淨。北國的清晨清涼而
靜寂。暑假第一天,少女一如往常地獨自躺在白色地板上,從愉悅且安詳的夢境中醒來。
她對早晨新鮮的陽光感到欣喜,而無意識的從棉被中伸出她那柔軟豐腴的手,想要把枕
邊的窗簾拉開。但她突然像嚇了一跳似的露出不悅的表情,再次縮回棉被中。
そして直ちにいまわしい重苦しい、だるい気分になって、どうしたわけか時々おそ
われるように羞(はずか)しさが、少女の乱れたお下髪(さげ)の髪の先から、足の
先までをぞっとさせた。そして夜具のなかの両足が、物におびえたようにふるえた。
『どうしたらいゝだろう。』
少女的心情變得不悅且沉重、慵懶。不知為何而襲來的羞恥感,讓少女從凌亂的長
辮髮梢到腳趾尖端猛然一顫。少女躲在棉被中的兩腿彷彿在害怕什麼似的,瑟瑟發抖起
來。
「該怎麼辦才好?」
けれども少女は、そのまゝ床のなかにいるという事も出来なかった。わずかに起き
上っては見るけれども、いつものように着物をきるだけの元気はなかった。そして急
に目覚めた歓喜も、すべて小さな幸福までも少女の心から消えてしまって、日を見る
ことの出来ない土のなかのもぐらのように悲しかった。やさしい母にもなつかしい兄
にも姉にも、自分は罪人のように逢うことが出来ないように思った。
但少女也無法一直窩在棉被中。她自床鋪中坐起身,卻沒有精神像以往那樣穿上衣
服。清晨起床的歡喜,以及所有的小小幸福都從少女的心中消失無蹤,就像成日埋在土
中不見天日的鼬鼠那樣悲傷。溫柔的母親、令人懷念的兄姐。少女心想,如罪人一般的
自己,已經沒有辦法再與他們見面了。
『どうして逢おう。』少女は、この不意な、肉体上の今の変化が、なにか知られざる
罪に対する罰のように思われてならなかった。けれども彼女はすぐに、『わたしは知
らないのです。私はなんにも悪いことを致しません。』と心のなかに哀願した。少女
は、まだ若い幼い心に、苦しみや悲しさは、悪という罪に対してのみ受ける罰でなけ
ればならないと思ってたのだ。そしていま、この烈しい苦しい恥羞は、罰を受けた時
の良心であろうと思ったのだ。
「怎麼能見面呢?」自己肉體上突然的變化是對某個未知的罪愆所施予的懲罰。少
女無可自制地如此想著。但她馬上就在心中苦苦哀求:「我什麼也不知道!我沒有做過
任何壞事!」在年幼少女的認知中,痛苦與悲傷只能是對罪惡所給予的懲罰;而現在,
這股激烈且痛苦的羞恥,就是接受懲罰時的良心。少女如此想著。
『私はなんにも知らない。』
彼女は、遣瀬(やるせ)なさとかなしさと、不安との為めに立上ることも出来ずに
いた。そして、彼女の美しい腕や胸は疲れて、眼は不安に空を見つめたまゝしばらく
ふるえていた。
しかし人間のあらゆる感情と行為とは、どれだけ生理的によって強いられるかわか
らない。
「我什麼也不知道。」
少女心中的痛楚、悲傷與不安,使她無法站起身。少女美麗的手臂和胸部疲憊萬分
,
雙眼充滿不安的凝視著天空,身體不由自主的顫抖著。
然而,人類所有的感情與行為,不知有多大部分是被生理所強制驅使著的。
少女はまたすべての感覚が著しく、鋭敏になっていた。彼女の乱れた髪のなかの小
さな二つの耳は真赤になって、襖の外にする物音や声をすばやく捕えることによって
、おのゝいているのであった。そして、いまにも何人かゞこの襖を開けて自分を見る
であろうという予覚によってたまらなく不安でならなかった。
『どうしよう、どうして。』
少女所有的感官顯著地敏銳了起來。她一邊努力捕捉著紙拉門外的聲響,一邊發著
抖,藏在凌亂頭髮中的兩隻小耳朵變得通紅。「馬上就會有人開門窺探自己了吧」,這
種預感使少女感到難以忍受的不安。
「怎麼辦?怎麼辦……」
少女は、ぬけ出た夜具の乱れた模様の皺を見つめて、不安と恥しさにふるえながら
、
『どうして、すべてのことどんな事でもお話しすることの出来たお母様に、どうして
、こんな事がこんなに恥しいのだろう。』と考えた。
そして、この変化によってすべての今までの明るい面白い歓喜と希望にみちた、夕
(ゆうべ)までの楽しい多くの友だちと兄弟との世界がすっかり閉されてしまって、
彼女には重苦しいやるせない夕方の木影のような暗い不安な世界ばかりになったよう
に思われた。
少女凝視著皺成一團的凌亂,一邊為不安與羞恥而顫抖,一邊心想:「為什麼,明
明媽媽是可以無話不談的,為什麼講這種事會感到羞恥呢?」
隨著這個變化,少女到昨晚為止都還被明亮喜悅與希望滿溢的,那個存在許多快樂
的朋友與兄弟姐妹的世界,現在已經被完完全全地閉鎖了。她的世界變得沉重而抑鬱,
彷彿傍晚的枯木剪影那般,充滿著黑暗的不安。
(以下未完譯)
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